調査内容
大手製薬会社Aの元社員Bが、A社治療薬の臨床研究の論文データを不正に操作し、海外の医学雑誌に論文を掲載させた疑いが発生。第三者委員会の依頼を受けて調査を行いました。
不正調査を行うため、ファイルサーバ上のファイル、USBメモリ、電子メールの保全を行い、一部媒体については削除ファイルの復元作業を実施。証拠保全したデータは、140GBを超える膨大なものとなりました。USBメモリに関しては14個中、10個から削除ファイルを復元しました。
結果
第三者委員会が治療薬の医師主導の臨床研究で全てのデータがA社に渡っており、元社員Bが深く関わってきたことを報告。東京地検特捜部は、論文データを不正に操作したとして、元社員Bを薬事法違反(虚偽記述・広告)の疑いで逮捕しました。
USBメモリの復旧調査
USBメモリが復旧調査の際、物理的(基盤などハードウェア側のコンデイションにより)にアクセスできない場合、USBメモリ内部の基盤上のチップを取り外した上で、メモリチップ内のデータを抽出した後で、さらにデータ復旧調査を行うことが出来ます。