調査内容

退職した社員から不当解雇、残業代未払いの請求訴訟を起こされたために会社側でも実態調査が必要となった。

  • 退職した社員のパソコンを調べたが、データは消去されており、過去の就業時の履歴データが残っていないことが判明。
  • パソコンの証拠復元調査を実施し、証拠データの保全、過去5年間分のインターネットサイトの閲覧履歴、メールデータの復元を行った。
  • 復元したインターネットの閲覧履歴より、請求された未払い残業の時間帯に業務に関係ないサイトへのアクセスを検出した。
  • 復元したメールデータより、業務上の機密データを外部に送信している痕跡を検出した。

結果

上記の証拠データの提示により、告訴取り下げとなり、示談が成立した。


メールの復元調査について

削除されたメールの復元調査は、警察・検察で採用さているファイナルフォレンジックを使って行います。メールデータの中から削除さてしまったメールを検出し、復旧して証拠データとして取り出します。

削除されたメールの復元画面

ファイナルフォレンジックとは

ファイナルフォレンジックは、強力なデータ復元機能を持っており、消されてしまったデータを復元して、証拠データを抽出します。
全国の検察機関がフォレンジック調査ツールとしてファイナルフォレンジックを採用、全国の検事がこのツールを使って、デジタルデータの証拠調査を行うようになりました。