調査内容
2011年2月に力士の野球賭博問題の際、警察が押収した力士の携帯電話のデータから賭博事件とは関係ない八百長が疑われる証拠が出てきたため、相撲協会が特別委員会を設置して実態調査を行ないました。
結果
力士から押収した携帯電話の証拠復旧作業を行い、メールなどの解析を実施した結果、25人が八百長に関係していると認定、協会は関与した親方や力士に解雇や引退勧告などの処分を行ないました。
過去の通話履歴、削除された通話履歴の調査について
スマホの解析を実施する際には、内部の基盤上のメモリからデータを抽出します。不正が行われる際、不利なデータが入った携帯電話が破壊されるケースが散見されます。本抽出方法を用いることで破壊された後のスマホや携帯電話からもデータの抽出が可能です。国内メーカーのいわゆる”ガラケー”は内部構造がメーカーより開示されない為、解析調査に時間を要することがあります。
メモリ内部より抽出したデータはツールを使用して解析されます。調査によりスマホ画面に表示されなくなった、過去数千件規模の通話履歴も抽出、操作により削除された通話履歴や写真データなども抽出が可能です。
削除された通話履歴（*画像は復元画面のサンプルです）
